「甘える」を英語で言いたいなら、状況に合ったフレーズを紹介

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日本人がよく耳にする機会が多いと思われる言葉の一つ「甘える」。

印象が悪く感じるのが、他人に「甘えてんじゃねぇ!」なんて言われると、誰だってカチンと来ますよね。

日本語では「甘える」を一言で言い表せても、英語では状況によって色々な言い方があります。

では、どんな英語で訳せばいいかをパターン別に紹介していきます。

 

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1. Depend on 「頼る」「甘える」

Example . She still depends on her father too much.
「彼女は今だに父親に甘えている」

 

人に頼ろうとすると「甘えるな」と言われますね。

「~に頼る」や「~に依存する」の観点から、この「Depend on 」が当てはまるんです。

甘えるというと依存しているイメージがあるので、英語でも良くないイメージになります。

「too much」と一緒に付けることで、悪い意味で「甘えてる」というニュアンスを強く含めて伝えることもできる。

 

あと、「rely on」も同意表現として使えます。

 

2. Spoil 「甘やかす」

Example .My mother spoils her cat so much that it has become overweight and lazy.
「母はその猫をかなり甘やかしてるせいか、肥満体質の怠け猫になってしまっている。」

 

「甘える」を「甘えさせる」に変えて、「甘やかす」ですね。

この「spoil」は、好き放題にさせたり、物を与えて贅沢をさせるという意味が含まれているので、悪いイメージがありますよね。

さらには「増長」という言葉も含まれています。

「つけ上がって高慢になる」の意味になるのですが、要するに物を与えられすぎて、わがままになるということ。

悪いイメージで使われそうなこともありますが、良い意味でも使えることができます。

 

例えば、「I’ll spoil you on your birthday.(あなたの誕生日にはおもてなしをしてあげるね。)」というようなフレーズ。

「贅沢をさせる」ということなので、おもてなしの意味として使えます。

「甘やかす」という言葉を使いたいなら、この言葉一つでOK。

 

3.Fawn upon 「甘える」「じゃれつく」

Example. The fluffy dog fawns upon it’s owner everyday.
「そのモフモフワンコは毎日飼い主に甘える。」

 

「fawn upon 」の「甘える」とは「じゃれつく」の意味。

「ベタベタ寄り添う」イメージがあるので、動物のことについて言うほうがいいです。

もしこの「fawn upon 」 を使って英語で説明したいなら、「年下の彼氏がいつも私に甘えてくるの。」というような文に使うといいでしょう。

じゃれつくといえば、「オギャー」とか「フニャー」とかいう赤ちゃん言葉を発するイメージがあるんですけども、そんな感じでイチャイチャしてるカップルもよくいますね。

 

ちょっと注意点として「男が男に甘えてる」と言いたい場合、

例えば、「オレの息子さ、いまだに金くれって言ってくるし、いまだオレに甘えてるんだよね(頼って)。」という「甘える」の部分を訳すとしましょう。

そこに「fawn upon 」に訳してしまうと、、、 どうなるか、、、

 

間違っても使わないように。。。

その場合は「depend on 」でしたね。

 

4.Spoilt child 「甘やかされた子供」

Example 1. Her parents always gives her many things, so she has become a spoilt child.
「その両親はいつも何でもかんでも彼女に物を買い与えてやっているのか、甘やかされた子供になってしまっている。」

 

たまにですが、ネイティブではこのような言葉で話します。

その名の通り、「甘やかされた子供」と訳せますし、「わがままな子供」とも言えます。あれヤダこれヤダと言う人。

さすがにこの単語は良い意味で言い表すのは難しいので、ネイティブを怒らせてブン殴られたくないなら、使わない方向でいきましょう。

 

ちなみに、「spoilt」は過去形や過去分詞として使われますが、「spoiled」のスペルとして書いてるネイティブたちもいるので、好みのほうで大丈夫です。

 

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Example Dialogues

ではおさらいとして、ダイアローグを見ていきましょう。

Example Dialogue 1:

complaining-boss
Aさん: Hello Boss, I’d like to take the day off again.
「あのすいません。また休日をいただきたいんですけども。」

Boss: Another day off? But you’ve had 3 days off. You’re just being a spoiled brat now!
「また休日だって? もう三日も休んでるんだぞ。お前はホント甘えたガキだな!」

 

日本の上司でもこんなヒドイ言葉を聞くことがあるように、外国だって酷い上司ならありえるかも。。。

「ガキ」という言葉があるように、「brat」という単語になっています。

子供のように「甘えんな!」と言いたいなら、「Stop being like a child!」というフレーズがいいです。

まさに、子供みたいにイヤだイヤだという人には効果的なフレーズになるはず。

 

Example Dialogue 2:

complaining-girl
Aさん: My friend crashed her car, then her Dad bought her a new one straight away.
「私の友達ね、車両事故を起こしたんだけどさ、お父さんがすぐ新しい車買ってあげたんだって。」

Bさん: But doesn’t she have a job and her own money?
「でも彼女は仕事してるんだから自分のお金あるんじゃないの?」

Aさん: She does, but she still depends on her parents.
「そうなんだけどね。いまだに両親に甘えてるってことなんだよ。」

 

 

親に依存しているということで、「依存する」の「甘える」です。

余談ですが、日本人の中には「一人暮らししてるの?」という質問をかけてくる人もいますね。

こんな会話から始まって、「○○さんはまだ実家暮らしで親に甘えてる」と噂を広める人もいます。

でも海外でなら、こんな風な会話を聞くことはまず少ないです。

 

Example Dialogue 3:

boy-and-dog
Aさん: Do you have any pets?
「君はペットを飼ってるの?」

Bさん: Yes, I have a dog that fawns upon me all the time. He is cute!
「もちろん。いっつも甘えてくるワンコがいてね、とても可愛いんだよ!」

 

 

「じゃれる」という意味での「甘える」でしたね。

やはりペットに対して使うほうがいいかも。

「彼氏が甘えてくる」の話はガールズトークの中だけで限定しておきましょう。

 

Example Dialogue 4:

girl-and-man
Aさん: I am going to spoil you with a special dinner tonight.
「今夜は特別なディナーで君をもてなしてあげよう。」

Bさん: Okay, if you insist! Thank you!
「ありがとう!では、お言葉に甘えて。」

 

 

「spoil 」は直訳すると「甘やかす」ですが、ここでは良い意味での「甘やかす」。

そして、もう一つ言い忘れてたのが「お言葉に甘えて」だったのですが、それに近い表現として使えるのは「if you insist」です。

「人の親切な好意を受け入れて」のように、「あなたがそう言うなら」という感じで返します。

ただ、形式ばったようなイメージなので、普通に「thank you!」だけで済ますネイティブのほうが多いですけどね。

 

お言葉に甘えるわけにいかないんだったら、驚いたような口調で「you don’t have to do that!」で返すといいです。

そうすれば控えめな印象にできると思います。

 

 

以上で、「甘える」について、それぞれの異なる意味を紹介してきました。

ちょっと意味が違う「甘い」については別の記事で紹介します。

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