ある人と会話をしていたとき、「あいつぼんぼんだろ。」という言葉を初めて聞いたのですが、日本人でありながらもその言葉は知りませんでした。
ここでいう、「ぼんぼん」っていうのは、フランスのシュガーキャンディーのことではありませんよ(笑)
調べたら「ぼんぼん」とは、良家の若い息子や若旦那という意味だったんですが、どうやら大抵の人が言うには「家が金持ちの坊ちゃん」であることを指すようですね。時には「世間知らず」という暗示の意味もあるようで。
では、英語にも「ぼんぼん」という意味に近いものがあるのかといえば、一つあります。
ここでは、他にも金持ちに関するフレーズも紹介していきますね。
目次
1. born with a silver spoon in one’s mouth 「ぼんぼん」
「彼は裕福な家庭に生まれたから、勤勉に働く必要ないね。」
I wasn’t born with a silver spoon in my mouth, my family has always been poor.
「僕はぼんぼんじゃないよ。家族はもともと貧乏だから。」
直訳すると、「口に銀のスプーンを加えて生まれる」になりますが、要するに「裕福な家の子」という意味です。
「silver spoon」とは栄光なる経歴という意味があり、子供は恵まれた環境下にいる。つまり生まれながら金持ちであるから、ぼんぼんだってことですね。家系が政治家や貴族の子に対してよく使われることがあり、女の子にも対しても言えますよ。
ちなみに、このフレーズはイギリスからの由来です。
2. be rolling in it (money)
「彼らは宝くじが当たったから、もはや金持ちだね。」
She is always eating at expensive restaurants, so she must be rolling in money.
「彼女はいつも高級レストランで食事してるから、金持ちに違いない。」
直訳すると、「お金の中で転がっている」という文になりますが、こちらも金持ちという意味だけなら同じ意味です。「rich」や「have lots of money」というシンプルな英語を使うよりは、よりネイティブっぽい表現になります。
「it」を使う時は、「lottery」や「money」といった名詞が出てきた後ですね。
3. be well off
「私たちはあんまり裕福じゃないから、フルタイムの仕事する必要あるね。」
My daughter has married a man who is very well off.
「私の娘はボンボンの男と結婚しました。」
「well off」の意味には、豊富な、たっぷりある、不自由しない、裕福な、という意味があるように、金持ちですね。
実はこのフレーズは、「rich」と匹敵するぐらいよく使われるのですが、ネイティブと会話するようになるまではわかりませんでした。
「off」は「離れて」という意味があるように、物にしがみつくことないぐらい状態が良いってことでしょう。
4. Loaded, Have deep pockets, Live large (スラング)
「彼の車はとても高級なようだ。金持ちに違いないよ。」
I don’t have deep pockets, so you need to buy your own meal.
「僕は金持ちじゃないから、自分で食べ物を買いなさい。」
I always wish to win the lottery and live large.
「僕はいつも宝くじを当てて裕福な暮らしをしたいと思っている。」
「loaded」はイギリスでよく使われる言葉で、「たんまり金を持った」の意味です。他のフレーズの二つは、「deep pockets」は「豊かな財源」、「live large」は「豊かな暮らし」という意味になりますが、アメリカでよく使われるスラングです。
電子辞書で調べたら「loaded」以外の二つは載ってませんでした。僕のは古いのかもしれませんが。
ここまで紹介してきたフレーズは、「金持ち」という意味では全てのフレーズに共通しますが、「家系が金持ちのぼんぼん」という風に表現したいなら「be born with a silver spoon in one’s mouth」を使うといいでしょう。
金持ちの息子だけではなく、金持ちの娘という感じにも表現できますよ。