日本語は漫画やアニメの影響もあり、今や世界中に学習者がいます。
日本に住む外国人が、全く日本語が話せないなんて過去の話で、
習得レベルは様々ですが、多くの方が日本語を話します。
実際に私の大学院生時代には、
日本語で論文を書く多くの優秀な外国籍の同級生と出会いました。
その人たちは日本人と同じ土俵で仕事をしており、
外国籍であることを強みに、幅広く活躍する彼らはとても魅力的な存在です。
でも、そんな魅力的な日本語話者の外国人と出会っても、
「私なんて・・・」と、決してそんなふうに思わないで下さいね。
少し、彼らとの接し方を知っているだけで、あなたをより魅力的な存在にしてくれます。
日本語話せる外国人であっても、まずは聞き上手になること。
相手の日本語レベルを知り、どんな対応をしてあげると喜ばれるのか考えてみましょう。
相手は同じ外国人と言っても、日本語レベルによって対応は全く違ってきますよね。
ここでは、日常会話レベルやビジネスレベルの外国人に応じて、接し方を分けて紹介しますね。
目次
1.根気よく笑顔で付き合える姿勢(初級~中級)
まずは日常会話レベルの方に対してです。
漫画やネット上で得た日本の情報が、まだまだ根底にあるような方には、
ゆっくり根気強く話をしてあげれられる事が大前提です。
習った日本語を使いたいから日本人の友達を探しているという方が多いので、
出会う確率が一番高いのがこのレベルの方々だと思います。
※Facebookで日本語を勉強したい外国人の方がたくさんいます↓
日本語を一生懸命に使おうとしている姿に好感が持てるのは当たり前ですが、
なかなか四六時中、日本語レベル人に付き合わされるのは、
疲れると感じる日本人も多いのが事実です。
ここであなたのチャンスです。
好意を寄せている人がいるならば、
根気よく笑顔で付き合える姿勢をみせましょう。
また、間違って言葉を覚えてしまっている時は、
彼の事を思って笑顔で訂正をしてあげたり。
面倒くさがらず、新しい言葉を教えてあげたりと、
あなた自身が今の日本語レベルの彼と、
一緒にいるのが楽しいと表現するのが大切です。
厳しい指摘はこの段階ではお勧めしません。
あくまでも笑顔で楽しくです。
日本人との壁がまだまだ分厚いと感じる彼らに、
日本社会への橋渡しをするような優しい先生の感覚です。
2.異文化の悩みをポジティブな話題に(上級)
次に、日本語が堪能で完全に日本社会に溶け込んでいるレベルの方に対して。
特別日本が好きだからではなく、
仕事で必要だから日本語を使っている人たちに関してです。
ちなみに私の周りはこのタイプが多く、ハッキリ言って、
今以上に日本語学習に時間を割く必要性は感じていません。
日常生活に不自由は感じておらず、
多少の違和感のある会話でもビジネスは支障なく行えており、
上司から日本語を訂正される事にも慣れている彼ら。
むしろプライベートの時間は何も指摘されたくないと思っていることも。
このタイプの人には、日本語や日本文化に関して聞かれた時だけ答えればいいのです。
しかし、質問された時は大チャンスです。
とくに日本文化に関してドライな彼らだからこそ、
「なんで日本人はこうなんだ?」と、悩みがあることもしばしばあります。
そんな時は現状を悪化させるような否定的な見解は避け、
彼らがわかるように日本人的な考え方を教えてあげましょう。
ネガティブになりやすい異文化話題をポジティブな話題に変えられる事が、
あなたと一緒にいると安心すると思ってもらえる鍵です。
3.最大限聞き上手になる(上級)
こちらも日本語が堪能な方に対して。
日本文化が好きで、
日本語学習を趣味から初めていたタイプについてです。
彼らの知識と興味は底知れず、
常に日本文化を学びたいと思っています。
そのため、日本人でも知らないような事を沢山知っており、
一緒にいるだけで毎日が楽しくなります。
私の友人のノルウェー人はなぜか、
日本の山菜に関して興味があります。
私は山菜に関しての知識なんてゼロに等しく、
「なぜ山菜なの?」くらいの質問のみでした。
しかし、仕事で秋田のとある山に行った時にたまたま、
山菜料理を食べて美味しかったので、
写真を撮って送ると、想像以上の反応がありました。
そして、後日東京の秋田料理を一緒に食べに行く事になりました。
このタイプの方に関してもやはり基本は聞き上手になって、
彼らの好きな事を頭の片隅に置き、
何か情報がある時に連絡をすることが、良いきっかけかと思います。
日本人女性の大きなアピールポイントの1つが、
聞き上手という点なので、最大限に活かしていきましょう。
4.異文化にも興味を示して(初級~中級)
日本に住む外国人だからと言って、
いつも日本文化ばかり押し付けていませんか?
好きで日本に住んでいても、
自分の国も大好きなのを忘れないであげて下さい。
日々の会話の中に、
彼の文化への敬意も込めて沢山質問してみましょう。
「なんて素敵な国であなたは育ったの?」くらいの気持ちで、
接してあげると誰だって気持ちが良いですよね。
また、文化や宗教の違いで自国は祝日なのに、
日本では働いている期間はチャンスです!
例えば、欧米系の大きな祝日のひとつ、
イースターは日本文化とは無縁なイベントです。
こんな時は気軽に、
「ハッピーイースター!あなたの国ではどうお祝いするの?よかったら食事でもどう?」
なんて送ってみることをお勧めします。
5.日本が話せる外国人とわかっても、話す速さに注意(初級)
初めて対面して会話する時は、
その外国人がどれくらいの日本語レベルかわからないですよね?
ある外国人が、
「初めまして。僕はデイビットと言います。趣味は日本のアニメを見ることです。」
みたいな自己紹介の部分を聞いただけで、
「日本語上手いですねぇ!」とすぐ短絡的に判断する人がいるのですが、
それは必ずしも、ペラペラ日本語話せる人だとは限りません。
なので、初めて接して、相手の方がもごついてるように見えたら、
なるべく難しい言葉を控えてゆっくり話しましょう。
外国人の中には、
アニメから入って日本語を吸収してきてる外国人もいて、
「本気」を「マジ」と解釈している方もいました。
丁寧な言い方の「真剣」という言葉を知らなかったりで、
日本語の言葉遣いが雑だったりするので、
「この方は小学校何年生までのレベルをどこまで網羅してるのかな?」
というように、私たちが常に気にしなければいけない点だと思っています。
また、私たちが英語を早口で話されると、
「聞き取れないからゆっくり話してほしい!」と思うように、
外国人も日本語をそこそこ話せるとしても、
「日本語ををゆっくり話してほしい」と、思う場面が多いと感じることが多いのです。
日本語で外国人と接する時の注意点として、
こちらもご参考いただければと思います↓