近年では国際交流の増加により、それに比例して国際結婚の数も年々増えていますね。
インターネットが普及して簡単に外国人とのコミュニケーションができるようになったのも国際結婚が年々増加の傾向にある理由の一つだと言えるでしょう。
今回は、国際結婚をした日本人が悩むことの一つ、「結婚後の苗字」についてお話していきます。
このまま日本の苗字を名乗るべきか、それともパートナーの苗字に変えるべきか、変更すると生活をする上で何か支障が起きて、不便になってしまう事はないかと不安になる方も少なくはないはずです。
苗字を変更した後のメリット、デメリットについて考えてみましょう。
外国人の苗字に変え、日本で生活する場合
まず、デメリットから言うと
日本で生活する場合、今まで使用していた年金、健康保険 銀行口座、印鑑登録、クレジットカード等の名義変更をおこなわなければならないので、その手続きに時間を費やすこととなります。
また、苗字を変えた事で、公共の場で名前を呼ばれたりするときなんかも、呼ぶ側の方が発音に困り、変な名前の呼ばれ方をして恥ずかしい思いをしたなどの体験を耳にします。
銀行や病院の中でスタッフから呼ばれた時がそうですね。
考えただけでも、ちょっとシンドイ気がしますが「家族になる」という強い気持ちが有ればクリアできる事だと思います。
メリットとしては、
パートナーの性を名乗る事で、国際結婚に憧れている人たちから、羨ましがられるといったくらいでしょう。
子供がいる場合には、国籍や戸籍の事では国籍法によって色々な決まりが有りますので、もっと詳しく知りたい人は「NPO法人国際結婚協会」のホームページで詳しく説明されてるので、確認してみてください。
海外で生活する場合、苗字をどうするか
パートナーの国籍によって、法律は各国で異なるので、全ての国に関してのお話は出来ません。
なので、ここではアメリカで生活する場合を例にして、話をしていきます。
海外ではパートナーの苗字に変えた方がいい場合もある
まず、アメリカで生活する場合は、グリーンカード取得の書類を性を変えるか、そのままにするか決めてから提出するので、「日本で生活する場合」でお話した各機関や書類の変更などは必要ありません。
アメリカは多くの移民が生活している国なので、パートナーの苗字に変えずに日本の苗字をそのまま名乗ったとしても、特に問題は無いです。
しかし、実はアメリカではまだまだ人種差別と言うものが存在しています。
残念ながらアジア人もその対象になる事が少なくありません。なので、パートナーの苗字を名乗る事で、その差別を緩和させることが出来ます。
海外で生活するなら、苗字を変えないよりは、変えたほうがメリットがあるということになります。
自分の苗字を変えたくない場合
日本の苗字をパートナーの苗字に変えてしまうのに抵抗がある人には、
提案として、パートナーの苗字を名乗りつつ、日本の苗字はミドルネームとして名乗る事も選択の一つだと思います。
ちなみにこれを複合性ネームといいます。
現地で生活しやすくすることを考えれば
当たり前のことですが、全ての人がそういう差別的意識を持っているわけではなく、多くのアメリカ人は移民を受け入れる気持ちでいてくれています。
ただ、アメリカ人や他の英語圏の人達にとっては、日本語の名前は発音がしずらく、なかなか名前を憶えて貰えないと言うのも事実です。
なので、現地の人達にとって、呼びやすい名前を持つほうがいいでしょう。
また、こちらも子供がいる場合には色々な決まりがあり、簡単には決断できないと思いますので、もっと詳しく知りたい人は「日本のアメリカ大使館」のホームページにアクセスしてみてください。
ここに挙げた、苗字を変えた後のメリット、デメリットは主に日本人がよく考えられるものです。
他にも色々な事があると思いますが、自分と家族、そして子供にとっての最良の決断をしたいものです。
一番大切なのは、自分一人で考え込んだり、全て一人で決めてしまわないで、既に国際結婚をした先輩達の話を参考にしてみてください。 自分の身近に国際カップルがいないならヤフー知恵袋で質問するのも一つの手です。
なによりも、これから「家族」になる、一番身近な親愛なるパートナーと何度もよく話し合いをして決める事です。