今回は日中カップルの話になりますが、同じ東アジア人同士のカップルにはどんな悩みがあるんだろうと思い、彼らの悩みについて調べてみました。
東アジア同士のカップルというのは、国際カップルであるかどうかは気づきませんよね。アジア人同士なので見た目が似ていることが多いですから。
なので、日本人が中国人の恋人がいることを明かすと、多くの人が「良いね!」と言います。欧米とかヨーロッパのもっと遠い国の人だったら、いろいろ違うだろうけど、東アジア同士なら結構近いし、「何せ同じ漢字文化だし」などと言ったりします。
でも、 甘く見るなかれ!
「良いね!」とは言いますが、東アジア同士は、それはそれで深い闇もあるんですよ……。
近くても同じじゃない 言葉編
まず多くの人が誤解している、漢字文化は共通という認識。
確かに、同じものもあるのですが、厳密に言うと、台湾や香港で使用している複雑な漢字・繁体字と、中国大陸で使用している簡単な漢字・簡体字、そして日本の漢字は異なるものです。
そのため、同じものとして使ってみると、実は全然意味が違っていたなんていう勘違いも発生します。
例えば、手紙。
これ日本語ではもちろんレターの意味ですが、中国大陸ではトイレットペーパーのこと!
なので、恋人に“手紙”を渡す際はくれぐれも気を付けてください……。
という一つの笑い話とはいえ、“同じ漢字文化だから”と思い込んでいると、そこには思わぬ落とし穴があるんですよね。
近くても同じじゃない 食文化編
次にありがちなのは、食文化の違い。
これまた、東アジア圏では、食文化にもそれほど差異はないと思われがちです。
でも僕は、中国人と日本人のカップルをある違いを発見をしました。
日本人と中国人の食事中の最大の違いを!
それは何かというと、お箸の置き方です。
日本では一般的にお箸は横にして置きますよね?
でも、どうやら中国ではお箸は縦置きがスタンダードのようです。中国人は箸の持つ部分を自分側に置くのですが、その箸先の向かいに日本人が座るというのはどうも違和感があります。つい横向きに直したくなりますね。
これまであまり気にしたことはありませんでしたが、よくよく見てみると、そんなところにもちょっとした差異があるんだなぁと痛感しました。
箸の置く向きなんて気にしない人も多いと思いますが。
日中カップルと言えども相手の文化を尊重すべき
そりゃあ確かに、白人や黒人とお付き合いする国際カップルに比べて、アジア人同士のカップルは文化が近いということは確かです。
でも、わずかな差異と言えども、やはり差異は差異。そこはお互いに相手の文化を尊重し、否定しないことが大切になってきます。
そしてもう一つ、
東アジア同士で絶対に触れてはいけないのが、歴史……。 それが日中の闇です。
これはもうどうにもなりませんね。
ネットで日本人と中国人が日中の歴史について、議論しているの見たことがあるのですが、「日本ではこう習った」とか「その中国の報道は嘘ばっかりだ! 」、「日本ではこうやって報道している」というような言い争いをしていたり。
でも、これってなんの解決にもならないし、それを恋人にまで、自分の主張が正しいんだと押し通しても、お互いに消耗するだけで不毛なやりとりなんです。だからこそ、もう歴史にはぎゅーっと目をつぶることにしました。
また、子どもができた時には、どちらの教育を受けさせるのかという問題は出てくるでしょう。
でも、少なくとも歴史には触れないルールに作ることで、関係を維持できる秘訣になるのではないでしょうか。
どうでしたか?
「そんなに差がないから、困らないでしょ?」と思われがちなアジア同士カップルにも、やっぱり国際恋愛・国際結婚ならではの悩みはあるんです。
でも、それを一緒に乗り越えられるパートナーがいてくれることの方が幸せだから、関係を続けていけるのだと思っています。