余計な口出しや手出しをしなければ災いを受けることがない、という意味で使われる諺の「触らぬ神に祟りなし」。
英語で言うと、「Let sleeping dogs lie」が該当しますが、ここではその諺についての解説とそれと似たフレーズを紹介します。
Let sleeping dogs lieの意味
直訳すると「眠っている犬を寝かしておく」になりますが、そのままそっと寝かしておけば噛まれることもないってことですね。
この英語の諺「Let sleeping dogs lie」は、よくないことに目を向けるな、災いを起こそうとすることは避けろという意味で、「触らぬ神に祟りなし」と同じです。
そのように英語でも、トラブルが起こりそうなことを誰かがやろうとしていたら、忠告するときの使われる諺になります。
ただ、どちらかというとフォーマルな会話で使われることがあるようです。
この諺フレーズの語源は?
13世紀のイングランド王エドワード一世が使っていたことから由来しました。
その他に、中世期の歴史にいた、偶像化された人達もその諺フレーズを使っていたようです。キリスト聖書にも載っています。
エドワード一世と言えば、身長190センチの長い足で知られている、スコットランドの侵略者としても有名ですね。
「触らぬ神に祟りなし」に似た英語フレーズ
こちらは「Let sleeping dogs lie」よりは、日常的に使えるカジュアルなフレーズになるので、同じ意味としてシンプルに覚えやすいですね。
「Don’t bother」は「気にするな」の意味で使われますが、「わざわざそんなことしなくてもいい」の意味にもなります。
Don’t bother
It’s better not to concern yourself with it
It’d be better if you didn’t say anything
Example Dialogues:
Dialogue 1.
Aさん: Should I ask her about the fight with her best friend?
「彼女に親友とのケンカについて聞いた方がいい?」
Bさん: No, that’s not a good idea. It’s better to let sleeping dogs lie.
「それはいけないな。触らぬ神に祟りなしだよ。」
Aさん: Oh, I see. I guess she will work it out.
「あぁ、そうだね。彼女なら何とかするだろうね。」
Dialogue 2.
Aさん: I should talk to him about being late for the meeting.
「彼に集会に遅れたこと言わなきゃな。」
Bさん: Don’t bother, he’ll just become angry and yell at you.
「そんなことしなくていいよ。ただ怒鳴り散らされるだけだから。」
Aさん: Hmm, yeah, he is pretty annoyed right now.
「んむ、そうだな、彼は今とてもイライラしているようだ。」
Dialogue 3.
Aさん: She seems angry about her boyfriend for now.
「彼女は今のところ彼氏のことで怒っているようだ。」
Bさん: should I talk to her about the situation?
「その事情について聞いた方がいい?」
Aさん: I think it’s better not to concern yourself with it. It’s her business, after all.
「そのことに口出ししないほうがいいよ。結局は彼女自身のことだから。」
Dialogue 4.
Aさん: I want to apologize to the boss for being late for work.
「上司に出勤遅れたことを謝りたい。」
Bさん: Since he’s still in a bad mood, it’d be better if you didn’t say anything.
「上司はまだ機嫌が悪いみたいだから、何も言わないほうがマシだよ。」
Aさん: Okay, maybe I’ll try later.
「わかった。たぶんあとで謝ってみるかな。」
このように、「触らぬ神に祟りなし」と同じ意味の、「Let sleeping dogs lie」を会話で言えるようだったら使ってもいいし、カジュアルに話したいんだったら他のフレーズでもいいですね。
以上で終わります。