翻訳家になりたい人にちょっと知っておくといいことを書いていきたいと思います。
ちなみに、僕は翻訳家ではないのですが、翻訳業務に携わってる主婦のライターさんから、翻訳家になることについて少し話を聞かせていただきました。
聞いた話だと、何かよっぽど情熱がないと挫折しそうだなぁと感じました。
なので、翻訳家になりたいと考えてる人にちょっとでも参考になってもらえればいいかと思います。
そもそも翻訳とは何か?
翻訳とは、原文が伝えようとする内容を他の言語に変えるときに、自然かつ的確に表現をすることです。ただの英文和訳とは違うということを聞きました。
なので、「日本語に変換する場合でも、書かれている事柄を的確に把握することが大前提であり、かつ不自然なく再表現する必要がある」とのこと。
原文を理解することは、翻訳の鉄則でもあり、英文和訳の基本でもありますよね。
原文の内容を正確に読み取る必要があるので、英文法の基本をマスターをしなければならないことは言うまでもないです。
ちなみに、僕が英語セクションでも書いている記事中の「Example Dialogue」では、翻訳ではなくちょっと主観で英文和訳にしたものが多いですけどね。
ですが、日本語文はギコちないとしても、原文の意味だけは、ほぼズレることなく訳している自信はありますよ(笑)
翻訳家になりたいといってもジャンルは様々
分野を大きく分けると
一口に翻訳といっても、その内容は様々です。小説の翻訳、解説書の翻訳、看板、キャッチフレーズの翻訳、映画やテレビ番組の吹き替えや字幕作成など。
ここで大きく分けると、実務翻訳、映像翻訳、文芸翻訳などがあります。
①実務翻訳は、ビジネスに関わる、IT、医療、特許、法律の翻訳など
②映像翻訳なら、テレビ、映画の字幕の翻訳などが代表など
③文芸翻訳は、書物や雑誌、出版物の翻訳など
自分はどのジャンルの翻訳がやりたいか、どのジャンルが合っているかを、よく吟味する必要があります。
最初の頃は、色々な種類の翻訳をやってみて、段々と絞っていくのがいいでしょう。
日本人の翻訳家の方ですと、ほとんどの場合、母国語である日本語と、翻訳対象となる外国語を駆使することになります。
最も割合が多いのが、英語と日本語間の翻訳なんだそうです。
英和翻訳家か和英翻訳家のどちらを専門にするか
英語、日本語間の翻訳は、大きく分けて二種類あります。
①英語を日本語に書き換える翻訳(英和翻訳)
②日本語を英語に書き換える翻訳(和英翻訳)
翻訳の仕事で一番多いのが、①の英和翻訳です。
英語で書かれた外国の書物を、日本人向けに書き換える仕事です。外国の小説や輸入商品の広告や取扱説明書の翻訳などです。
和英翻訳は、英和翻訳に比べると比較的少ない印象があります。日本語を英語に訳す作業は、ほとんどのケースで、英語を母国語とする翻訳家が行うことが一般的だからです。
しかし、稀なケースもあります。それは、日本の文化や伝統を外国人向けに紹介するケースです。
日本の文化や伝統を紹介するには、それらについて一定以上の理解が求められ、また日本独自のニュアンスや雰囲気に精通していなければならないため、日本人の翻訳家の方が適任だからです。
翻訳家として求められる能力
原文の内容を間違いなく理解するのはもちろん、さらには創造的な文に訳すことが翻訳家として求められる能力です。
また、想像に富んだ日本語力もつけていかないのが、一般の英語学習より勉強することがたくさんのようで。
会社にとってパーフェクトな翻訳家になるには、相当長い道のりになるだろうと思います。褒められることって中々滅多にないだろうし、直せ直せだの指摘される毎日に耐える精神力も必要になってくるじゃないんでしょうか。
クリエイティブな訳し方も必要になってくる
では、次の文を和訳してみましょう。
「I bought a necklace which I thought would be a surprise for my girlfriend.」
という英文を日本語に訳すならどんな風に訳しますか?
①一般人が和訳するなら、「彼女にとって驚きになるだろうと思ったネックレスを私は買った。」
②翻訳家が和訳するなら、「あるネックレスを買ったのだが、これは彼女にとってサプライズになるのではと思ったのだ。」
一般人の英文和訳では、原文の意味を読み取っていますし、日本人から見ても意味が伝わるでしょう。これぐらいなら、大学の英語の学科試験でも通るレベルです。
しかし、細かく言うと、まだどことなく自然な日本語ではないことが感じられませんか?
一方、翻訳家の和訳では、原文の思考の流れを尊重しつつも、日本人にとっても違和感なく読めるような日本文にされています。文法に沿って訳すだけでは、自然な日本語になりませんし、文にテイストが出てきませんよね。
要点を言うと、一般人の和訳はただの「英文和訳」といい、翻訳家の和訳は、それこそ「翻訳」というものです。
先ほど上に挙げた例は、一つの翻訳の仕方に過ぎず、他にもまだ翻訳の仕方があります。
資格は必要?
専門的な資格は、JTA公認翻訳専門職というものがありますが、必ずしも必要というわけではありません。ですが、持っていた方が雇われるには有利であることは確かです。
英語翻訳家として目指すなら、TOEIC900点以上のスコアが持っていたほうが翻訳会社にアピール素材にはなりますね。
また、翻訳したい分野によっては専門知識、情報収集能力も必要になってきます。
翻訳家になるまで道のりは?
外国語学科のある大学や翻訳専門学校で翻訳に関するプロセスを学んでいき、翻訳会社のトライアルに合格すれば翻訳家として働けるとのこと。
他には翻訳通信講座で学んでいくという手段もあるのですが、こちらで受講している人も多いと聞きました。
ただ、講座を学んだからといって、すぐに翻訳会社から仕事をもらえるほど簡単ではないようです。
翻訳を学んでいる過程の中で、講師から仕事を紹介してもらったりできるからことがあるようなので、人脈を作っておくとチャンスが広がるでしょう。
雇用形態について
翻訳の仕事は、会社通いというよりは基本的に在宅ワークのスタイルのようですね。
パソコンで作業することが普通なので、会社から仕事の発注受けて作業という感じです。
現代では、正社員で雇われるよりは、フリーランスという形態で仕事をいただいて稼いでる人が多いです。稼げる額は1文字いくらとかがありますが、依頼者によって設定している額はまちまちとのことです。
最初のうちは給料は安定しないかもしれません。
フリーランスといえば、副業でも人気なクラウドソーシングがあげられますね。
以上になります。
翻訳家になる前もなった後も大変な勉強になると思いますが、翻訳家になりたいほど情熱的な理由があるなら、ぜひ目指してほしいと思います。