国際結婚において最も大きな壁といえば言葉ですよね。
日々の会話で語学力は上がっているはずなのに、些細な勘違いで喧嘩をしてしまう事はありませんか?
私の旦那さんはブラジル人で、私たちは彼の仕事の関係でフランスに住んでいます。
彼はフランス語と英語を仕事で使い、私との会話は英語8割に1割のフランス語、後の一割は日本語とポルトガル語を混ぜたようなものです。
しかし、ここでお気づきになったかと思いますが、主に私たちが使用している英語は、お互いの母国語ではないのです。
お互いの英語レベルはビジネスレベルで、日常生活に不自由はないのですが、どちらも英語圏での生活経験が浅くボキャブラリーに限りがあるのは事実です。
ネイティブではない壁はやはり高いため、知らない単語は日常に溢れているフランス語などで補って会話をしているのです。
様々な言語に溢れ混乱しそうな生活ですが、少し工夫するだけで意外と楽しめるものですよ。
私が幾度とした喧嘩の末に成功した、国際結婚の言葉の壁の乗り越え方6つをご紹介しますね。
1.日本語をそのまま訳さない
まずは、会話の中で日本語をそのまま訳していませんか?
日本語での情報を訳してパートナーに説明する場面って頻繁にあると思うのですが、そのまま訳しても相手が理解しない時って多いですよね。
例えば、パートナーに「甘えるな!」と言いたくて、「Don’t depend!」と言ったら、相手は「何がだめなの?」って不思議がられたり。
直訳では正確に伝えれないニュアンスがあるので、英語の言葉でも英語で理解するようにしてく癖が必要です。
他にも、新しい元号が令和に決まった時に、日本の新聞をそのまま訳しても相手に何も伝わらないですね。
英字新聞を読んでみると一目瞭然なのですが、まず日本の天皇制の説明から始まり元号の説明、
そして「令和ってどういう意味?」と言われても説明に困るはず。
これは極端な例ですが、このように日本人の私達が日々培ってきたものが、外国人には理解できない当たり前が沢山あるのです。
そのため、そんなの説明しなくとも「世界の常識だよ」と指摘されるくらい意識して、日々を過ごしてみると、
勘違いが減ると同時に、あなたのボキャブラリーと日本に関する知識が格段に増えます。
2.なぜそう思うの?と必ず理由を聞く
文化的背景が違う相手と過ごしていると、「なんで?」と思う発言や行動が日々あります。
例えば、知り合いの日本人にスリランカ人の旦那さんがいるのですが、
「石鹸で皿を洗ってる光景にビックリした」という話も聞きましたし。
なので、自分に余裕のある時は、お互いに「好きな事すればいいや」と見過ごせる事もあるのですが、
疲れている時にされると、小さなことでも凄くイライラするポイントだったりします。
気持ちに余裕がないときほど、つい口調に厳しくなりがちで、喧嘩に発展してしまったことありますよね。
その為、日常的に小さな疑問に対しても、理由を聞いて納得して、お互いの妥協点を見つける事を強く勧めます。
3.自国の文化について意見し合う
言語はその国の文化的背景を多く反映させています。
そのため、日本語では表現できるけど、英語では表現できない言葉が逆もまた然りありますよね。
例えば、「空気を読む」なんて日本語の象徴的な表現ではないでしょうか。
英語で説明するならば、全体の雰囲気を感じ取って判断をするとでも言いましょうか。
「雰囲気を感じ取るってどうやって?」と、外国人の方の声が聞こえてきそうですが、
そこは体験談などを交えて、根気強く日本文化を説明するのみ!です。
外国人向けの日本文化を取り上げたユーチューブビデオやドキュメンタリーを一緒に見る事で、
あなた自身も外国人のパートナーが、日本のどのような文化に疑問を感じるかも知る事ができてお勧めです。
4.英語という共通言語で一緒にニュースや映画を見る
これは、英語圏じゃない外国人の場合。
お互いの言語で情報を得て、自分で内容を噛み砕いて外国人の相手に説明することは、
既存のボキャブラリーや固定概念フィルターが通るので非常に難しいです。
なので、相手と自分の共通言語で、お互いに知らない何かの情報を得る事で、同じ目線で話し合えます。
一度同じ目線で語れるようになってから、日本での考え方を話始めると、勘違いが少なくスムーズな会話ができるはず。
また、日常会話のボキャブラリーを増やすためにも、英語で映画を見ることもお勧めします。
英語は一つの言葉に様々な意味を含む場合があるからです。
そのため、一緒に映画などを見ておくと、その言葉が通じなかった時に
「この前見たあの映画のあの場面でこの言葉を使ってたじゃない。」と説明ができるわけです。
5.相手にも日本語を勉強してもらう
国際結婚において、双方が歩み寄ることは必須です。
あなただけが努力して異国の文化を理解するなんて理不尽な事。
相手にもしっかりと、母国の言葉を勉強する努力をしてもらいましょう。
日本語は難しいから、アルファベットじゃないからなんて言語道断。
読み書きが出来なくても日常会話くらい簡単なはず。
日本語を勉強してもらうことであなたの努力を理解してもらう事が重要です。
あなたの努力を感じる事で、彼も日々の言動を理解してもらえるように努力をすることでしょう。
また、国際結婚においては家族との言葉の壁も課題となってきます。
その時に一番重要なのが、彼がどれだけあなたの文化を理解して、彼の家族に説明をしてくれるかです。
6.国際結婚で言葉の壁に対峙してる自分を誇りに持つこと
そして最後に、
「日本人と付き合っていたら、言葉の壁でこんな苦労しなくていいのに…」
と挫けそうになった時に思い出してほしいこと。
言語の壁を通してあなたのパートナーが、
他の人が経験できない沢山の世界を見せてくれているという事なんです。
「日々得られる新しい知識や発見を楽しんでいる私カッコイイ!」くらいに思って、
国際カップルの仲間同士、私と一緒に頑張っていきませんか?
もちろん、日本人同士でも出会った数の分だけ、付き合った数の分だけ多ければ多いほど、
自分が知らなかった世界をもっと知れる機会はたくさんあります。
でも、国際結婚している人は、日本人同士では決して知ることができない世界を経験できているんですよ。
スラスラと上手い言葉が出てこなくて、すごくイライラして上手く伝わらないことも多いですけど。
それでも、パートナーと向き合い続けてる自分は凄いことなんだと、せめて自分で自分を褒めてあげてください。
国際結婚は、言葉の壁の時点で、みんながみんなしようと思って簡単にできることではありません。
あなたとパートナーが、これからも二人の素敵な物語を、築き上げていけることを心から願っています。